TODOROKI FARM トドロキ農園

Concept

トドロキデザインがある「大豆島」は、長野市東部の郊外に広がる地域。
「だいずじま」ではなく「まめじま」と読みます。
「大豆を2升まけば2石2斗2升とれた」という言い伝えに由来するらしく、
その通り肥沃な地で昔から農業が盛んだったようです。
私が子どもの頃も、地域には田んぼや畑が広がっていて農業は身近なものでした。
しかし近年は農家も少なくなり、農地はどんどん宅地や駐車場などに変わってきています。
若者の農業離れもあり、荒れている農地も少なくありません。

生まれ育った地域のために何かをしよう…なんて気があったわけではありませんが、
何となく大人になってから農業に関心が出てきて、
幸い使える農地があったので、楽しみながら農業とデザインの仕事をしています。
農業をすることで、デザインの仕事に役立つということも多くありますが、
一番は子どもの頃から見ていた田んぼや畑の風景がやはり好きなんでしょう。
夏は緑、秋は黄金色の田んぼがすぐ近くにあるということは、
普段は意識しないかもしれませんが、すごく豊かな環境だと思っています。

農地だからといって必ずしも農産物を作らなくても良いと私は思います。
遊休農地でバーベキューをしたり、スポーツをしたり、人との交流の場で使っても良いでしょう。
トドロキ農園では、農業の楽しみ方や地域コミュニケーションを、
デザイン視点で考え、創り、発信することを目指しています。